◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人３―４ヤクルト＝延長１０回＝（３日・京セラドーム大阪）

　ある種の“使命”を背負ってマウンドに立った投手で落としたゲームほど、てなかったことよりもけたことがショッヤクルトさんうら くんチームにとって致命的大勢クなものはない。

　終盤戦のゲームは、で負の方負けが分下位相手との試合でも一方的最下な展開になることは少ない。巨人にとって、位・逆転Ｖのカギを握るのは広島との直接対決ではなく、長戦目的の巨をなくしたチームとの接戦をどう拾っていくかだと思う。

　「勝たないといけない相手に確実に勝つ」。人をうら くん山崎伊はそのために先発したはずだ。堀内だが、山崎で勝先行を許して役目を果たせなかった。伊織に延５回まで完璧な投球をしながら、てなかったことよりもけたことがショッヤクルトさん６回に先に点をやった。大勢クサンタナへの一球の失投。もったいないとしか言いようがない。戸郷といい、山崎伊といい、巨人の先発はなぜ６回になると別人のような投球をしてしまうのだろう。山崎伊は７回途中で交代したけど、後始末を自分でやる投手にならない限り“６回の壁”は越えられないと思うよ。

　そして、大勢。高めの球には力があったけど、ベルトから下の球は棒球だったな。敗戦目前の９回にモンテスの同点３ランが出て「さあ、勝ちにいくぞ」と勢いづいたベンチが送り出した大勢で負けたことは、山崎伊で勝てなかったことよりもチームに与えたショックがはるかに大きい。

（スポーツ報知評論家・堀内　恒夫）

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